幸薄いボクっ娘が幸せ?になるまでの話(1)

※本作は無望菜志の個人誌作品の電子書籍版となります。【39ページ】

更科伊吹は男子によく間違えられるが、れっきとした女の子である。
そんな彼女に起こった不幸、、、

事の始まりは3か月前。
ある日突然母が付き合っていた男と共に借金だけを残して消えてしまった。
父を亡くし、頼れる親戚もいない伊吹は、妹の凪とただ途方に暮れるしかなかった。

しかしその数日後、伊吹達の元にある男が訪れ、こう言った。
「君たちが欲しい」と。
その男は金持ちの変態で、借金や生活の面倒を見る代わりに伊吹達の身体を好きにさせろと言うのだ。

もちろん伊吹は憤るのだが、目の前に積まれた現金と自分たちの将来を天秤にかけた結果、覚悟を決めた、、、、
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