絵里奈と魅惑のぬるぬるプレイ

大手企業といわれる総合商社、クレシータ。
 成長という名にふさわしく、躍進を続けるこの会社には、男たちを癒すオアシスと呼ばれる専門部署がある。
 正式名称、総務部・福利厚生二課。
 自社ビルの地下一階のワンフロアを使用して作られている特殊な課だ。
コピー機で印刷された、チケットと呼ぶには質素で味気ない一枚の紙を広げる。

 『福利厚生男性用チケット  ・二回目以降の利用について。  ・二回目以降の利用はウェブサイトから予約がおすすめです。  ・以下のQRコードを読み取りし、社員番号を入力。  ・予約一覧より予約後、福利厚生二課までお越しください。』
 給料明細と共に入っていたA4サイズの用紙を広げる。QRコードにスマホをかざし、石川徹は口元を綻ばせた。
 スマホの画面に、予約ができる残りの回数が表示されている。
(今月は、二回か。いつにしようかな)
 クレシータで働く男性社員のほとんどは、これを目標に働いていると言っても間違いではないだろう。四年前に転職してきた石川もまた、毎月の明細に同封されているQRコードを読み込むのが楽しみで仕方なかった。
 総務部・福利厚生二課シリーズ第五巻!
 今回はローションマットプレイのお話です。



※本作は長門秀虎の個人誌作品の電子書籍版となります。


※本作は長門秀虎の個人誌作品の電子書籍版となります。
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