囚われの男

十五歳より前の記憶がない菅原啓介は、二十を迎えた春に二人の兄によって恋人のように体と心を深く愛される。
兄との関係が続いたある日、庭から通じる地下室に父が消えて行く姿を見て、啓介も後を追う。
地下室の階段を下りると、ガラスケースの棺に横たわる男性を発見した。
まるで〈死んだような〉男性の世話を、医師の父が大事そうにするので、どうやら男性は父と深い関係があるようだ。
美形兄二人×平凡弟の和風現代ホラー


※本作は佐治尚実の個人誌作品の電子書籍版となります。
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