結局私は愛されてセックスがしたかったんだ(8)

※注意※

本作を含む後の3話『結局私は愛されてセックスがしたかったんだ(8)(9)(10)』はTL漫画表現の性的シーンはございません。
また演出上、明確にヒーロー以外とのセックスシーン等が含まれています。

苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
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昂輝からの誘いで訪れた彼の作品の受賞式を兼ねた謝恩パーティー。
喜ばしい場であったはずが…一転、想像もしていなかった父親との再会で愛耶の心は一気に暗闇に突き落とされるような絶望感に染まっていた。

今思えば父とすごした実家での子供時代は、裕福で何不自由なく大好きな本を好きなだけ買い与えてもらえる贅沢な環境だった。 しかしその生活を壊し愛耶を玩具のように扱いトラウマを植え付けたのもまた、目の前にいる父に他ならない。

咄嗟に昂輝がかばいホテルの部屋へ戻っても、愛耶はまた自分は昂輝に相応しい存在ではないと自信を失ってしまっていた。

「誰がなんと言おうと、俺は愛耶と結婚してよかったって思ってる。」

真っ直ぐな言葉と慈しむような視線。
幾度心が凍えてもその度にあたたかく包んでくれる昂輝の愛情に、次第に愛耶の心も綻んでいったのだが…。


※本作はいーないんの個人誌作品の電子書籍版となります。【32ページ】
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