CADENA DE AMOR~愛の鎖で繋がれた、王様とただひとりのオメガの物語~

『なんど生まれ変わっても、必ずおまえの元へ行く』

狼族の獣人が治めるコロニーの片田舎で、奇妙な双子が誕生した。
片方は、正当なる狼族のヨシュア。
もう片方は、毛皮を持たず、牙も持たず、狼族には有り得ない黒い毛の、異形の化け物の、ウメ。
ウメは、両親にも村の住民にも虐げられる中、ヨシュアにまもられて育った。
時を同じくして、狼族には絶滅の危機が迫っていた。
生まれてくる子どもの数が、年々減り続けてゆく。
狼族に子どもが生まれないのはなぜなのか。
研究所所長のセドリックはあらゆる文献を探り、とある結論に行きつく。
それは、『真実の王の不在』というものだった。

ひとりの王の誓いから始まった愛の鎖の物語がいま、再び紡がれる……。

※この話はオメガバースに独自設定を組み込んでいます。
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