紫陽花の咲く夜

主人公の紫陽は第三吉原の男娼だ。第三吉原は、少子化が進んで特に女児の出生率が下がってしまった状況で、都下に構築された歓楽街である。紫陽のいるお店は、数多くある陰間茶屋とは異なり、花魁がいるような高級娼婦店を謳っているため、普段は格子の中からお客を待って外を見ている――が、売れない。
 ※雨の日に来た客と男娼の遊郭・溺愛ものです。


※本作は猫宮乾の個人誌作品の電子書籍版となります。
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