佇む白い影

1945年イギリス・コーンウォール。
戦禍を避けるため、イギリスのロンドンからスイスに移っていたエリック・シェリーを中心とする「紅茶色の瞳の眷属たち」は、
サマーバカンスを兼ねて、新規の新聞連載小説の題材が、アーサー王伝説を基にしているため、
その舞台と云われる城跡のある、コーンウォールに居を移し平穏な日々を送っていた。
そんな折、海岸沿いの岩場で、エリックとアンリは釣りの最中に「イニゴー」という少年に出会う。
イニゴーは、二人に接触してくるが、博識のエリックと対等に話しができる上、釣りの巧みさで、そもそも人懐っこいアベルをあっという間に魅了してしまう。
しかし、徐々に、そのイニゴーと会えなくなったアベルは精神の均衡を崩して仮死状態に陥る。
>アベルを元に戻すため奔走するエリック達。
そんな頃、エリックの創作の助手を務めるジムは、コーンウォールの別荘の書架で、ある資料を目にするのだが…。
入深かごめ×千之ナイフコンビが放つ、ゴシックホラーBL「赫い月の夜に」「蒼ばら屋敷の少年」続編!!


※本作は入深かごめの個人誌作品の電子書籍版となります。【52ページ】
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