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いばら姫には棘がない(1)
『おとぎ話のようなキスをした』
八代テクノロジーの副社長・三隅央慈の秘書兼恋人である柚木は、名前を呼ばれることが苦手だった。
その理由は、幼いころに遡る。
唯一の家族であった母を喪い、わけのわからないままに迎え入れられた新しい家での暮らしは、柚木にとってはつらいものだった。
そして六歳の雨の夜、公園の滑り台の中で柚木は、王子様と出会うこととなる……。
柚木の生い立ちを紐解く、三隅との邂逅を描いたセンシティブラブストーリー。
「秘書室には窓がない」スピンオフ。
王子×姫の始まりの物語、開幕。
※本作は夕凪の個人誌作品の電子書籍版となります。配信ストア